求人は少ない。でも応募する人も少ないのです。
地方の求人数が都市部より少ないのは事実です。検索しても件数が出ないのは、条件の付け方が悪いからではなく、実際に数が限られているからです。
ただし、同じ求人に応募する人の数も少なくなります。都市部で数十人と競う求人と、数人しか応募がない求人では、通る確率が違います。母数の少なさは、必ずしも不利ではありません。
求人が少ないのは、本当です
地元で仕事を探していて、検索結果に何も出てこない。
こういうとき、自分の探し方が悪いのかと考えてしまいます。でも、多くの場合そうではありません。
地方の求人数は、都市部より少ない。これは事実です。企業の数そのものが違うのだから、当然のことです。ここをごまかしても意味がありません。
ただし、少ないことは不利とは限りません。
同じ求人に応募する人の数も、都市部より少なくなります。数十人が応募する求人と、数人しか応募がない求人。どちらが通りやすいかは明らかです。
母数が少ない環境には、それに合った探し方があります。
市町村で区切ると、消えます
いちばんよくあるのが、これです。
住んでいる市や町を指定して検索する。すると、数件しか出てこない。あるいはゼロ件になる。
区切り方を変えてください。 市町村ではなく、通勤できる範囲で考えます。
やり方は簡単です。まず、毎日続けられる通勤時間を決めます。片道30分か、45分か、1時間か。無理のない範囲です。
次に、その時間で行ける市町村を全部書き出します。 隣の市、その隣の町。地図を見ながら書いていくと、思っていたより広いことに気づくはずです。
そして、その全部を含めて検索します。
これだけで、見える求人の数が変わります。
移動手段で、範囲が変わる
地方では、ここが都市部と大きく違います。
車があるかどうかで、通える範囲がまったく違います。 公共交通が限られる地域では、電車やバスの本数が生活を決めます。
そして、季節も考えてください。 雪が降る地域では、冬場の通勤時間が夏場と変わります。晴れた日に30分で行ける場所が、雪の日には倍かかることもあります。
範囲を決めるときは、いちばん条件が悪い日を基準に考えておくと、あとで無理が出ません。
職種を、少しだけ広げる
もうひとつ、都市部との違いがあります。職種の幅です。
都市部にある職種が、地元には存在しないことがあります。企業の数が少なければ、仕事の種類も限られます。
だから、まったく同じ職種にこだわると候補が消えます。
やることは、経験が活きる近い職種まで含めて考えることです。
接客をしてきたなら、営業や顧客対応の仕事。数字を扱ってきたなら、事務や管理の仕事。人に教えていたなら、指導や育成が含まれる仕事。
業種を変えて職種を保つ、あるいはその逆。 どちらかを残す形にすると、選択肢が広がります。
探す経路を、増やす
求人サイトだけを見ていると、全体が見えないことがあります。
地方では、求人サイトに出していない企業があります。地元での採用が中心で、大きく募集をかける必要がない会社です。
だから、複数の経路を使ってください。
求人サイト。 まずはここです。範囲を広げて検索します。
公的機関の窓口。 地域の求人が集まります。地元企業の情報を持っていることがあります。
人材紹介。 サイトに出ていない求人を扱っていることがあります。地域を指定して相談できます。
それぞれで扱っている求人が違います。 ひとつだけ見て「ない」と判断するのは早いです。
知らない会社を、除外しない
地方の求人を見ていると、聞いたことのない会社ばかりが並びます。
不安になるのは分かります。でも、知名度と会社の良し悪しは別です。
地方には、その地域で長く続いている会社があります。全国的には知られていなくても、地元では確かな存在という会社です。大きく採用しないぶん、応募も集中しません。
名前で切らず、事業内容と労働条件を見てください。 調べたうえでなら、知らない会社に応募して問題ありません。
生活の条件も、一緒に考える
地元に戻ることを考えている場合、もうひとつ大事な視点があります。
仕事の条件だけで決めないでください。
車が必要になるかもしれません。維持費がかかります。家賃は下がっても、移動にお金がかかることがあります。逆に、実家に住めるなら生活費は大きく変わります。
家族との距離も変わります。近くなることが良い場合も、そうでない場合もあります。
収入だけを都市部と比べても、実態は分かりません。 生活にかかるお金と合わせて考えてください。
同じ収入でも、地域によって残るお金は違います。
数が少ないぶん、丁寧に
最後に、応募のときの話です。
候補が限られるということは、一件の重みが増すということです。
都市部のように数を打つ進め方は取れません。そのかわり、一件ずつ丁寧に準備できます。
その会社が何をしている会社か調べる。求人票を最後まで読む。書類を応募先に合わせて書く。
応募が集中していないぶん、丁寧に見てもらえる可能性があります。 ここは母数が少ない環境の利点です。
そして、定期的に新着を確認してください。 数が少ないぶん、良い求人が出たときに気づけるかどうかが結果を分けます。
通える範囲にどんな求人があるか分からないときは、地域を指定して相談していただけます。その地域で経験が活きる職種を、一緒に探すことができます。
地方での転職相談でよくあること
地元で探している方からの相談があります。探し方を変えるだけで、見える求人が増えることがあります。
市町村単位で絞り込むと件数が消えます。通勤できる範囲まで広げると変わります。
地方には知名度が低くても安定した会社があります。名前で探さないことが大切です。
職種の幅が都市部より狭いのは事実です。近い職種まで含めて考える必要があります。
探し方の流れ
都市部と同じやり方では見つかりません。順番を変えます。
いまの状況はどれですか
状況によって、変えるところが違います。
近いものを選んでください
市町村で絞ると件数が消えます。通勤にかけられる時間を決めて、その範囲の市町村を全部含めて検索してみてください。隣接する地域まで入れると、見える数が変わります。
- 通勤にかけられる時間を決める
- その範囲の市町村を書き出す
- 全部含めて検索する
都市部と違う4つのこと
同じやり方が通用しない理由を知っておくと、進め方を変えられます。
見える求人を増やす3つの工夫
範囲で考える
市町村ではなく、通勤できる範囲で区切ります。隣接する地域まで含めると数が変わります。
経路を増やす
求人サイトだけでは全体が見えません。公的機関や人材紹介など複数を使います。
名前で切らない
知らない会社にこそ機会があります。仕事の内容から見るようにします。
探す範囲を決めるワーク
感覚で決めると狭くなります。時間で区切ると現実的な範囲が見えます。
通勤時間を決める
毎日続けられる時間を考えます。片道でどのくらいまでなら耐えられるか。
移動手段を確認
車か公共交通か。雪や雨の日も含めて考えます。
地域を書き出す
その時間で行ける市町村を全部書き出します。思ったより広いことがあります。
地域と条件のワークシート
書き出すと、探す範囲がはっきりします。
1. 通える範囲
- 時間で区切る
- 季節による違いも考える
2. 対象の地域
- 隣接する地域も入れる
- 境界は広めに取る
3. 外せない条件
- 3つに絞る
- 残りは確認事項にする
4. 使う探し方
- 複数を併用する
- それぞれで扱う求人が違う
ワークのゴール
自分が通える範囲の求人を、もれなく見られる状態にすることです。
最初から狭く区切ると、選べるものが減ります。まず広く見てから絞ります。
地域を問わず求人がある職種
どの地域にも一定の需要がある職種があります。仕事内容を確認して、経験が活かせるか見てみてください。
地方での転職でよくある失敗
地方での探し方チェック
チェックを入れると、探し漏れが見えます。保存はされません。
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この記事の作成・確認体制
よくある質問
Q. 地方だと求人は本当に少ないのですか?
Q. 検索しても求人が出てきません
Q. 希望の職種が地元にない場合はどうすればいいですか?
Q. 地元に戻る場合、何から考えればいいですか?
Q. 知らない会社ばかりで不安です
その地域の求人状況も一緒に確認できます。
通える範囲にどんな求人があるか、経験が活きる職種は何か。地域を指定してご相談いただけます。