条件を減らすのではなく、順番をつけるだけです。
100点の相手を探し続けている人は、いつまでも相手が決まりません。優しくて、話が合って、収入もあって、家が近くて、価値観も合う。ひとつでも欠けると候補から外していくと、最後には誰も残りません。
転職も同じです。全部の条件を満たす会社はありません。ただし、条件を諦める必要はないのです。どれが一番大事かを決めるだけで、見える求人が変わります。
100点の相手を探している人の話
こういう人がいます。
優しい人がいい。話が合う人がいい。収入も安定していてほしい。家が近いほうがいい。趣味も合ってほしい。家族観も同じがいい。
条件そのものは、どれもおかしくありません。誰だって望むことです。
でも、ひとつでも欠けると候補から外していくとどうなるか。優しいけれど話が合わない人が消え、話は合うけれど家が遠い人が消え、そうやって減らしていくと、最後には誰も残りません。
そして本人は言います。「いい人がいない」。
いい人がいないのではありません。探し方が減点法になっているのです。
転職でも同じことが起きています
求人を探しているのに、応募したい会社が見つからない。あと少し何かが足りない。
こういう状態なら、条件が多すぎるのではなく、見方が減点法になっている可能性があります。
実際、検索画面でも同じことが起きます。条件を入れるたびに、表示される求人は減ります。 土日休み、通勤30分以内、残業少なめ、未経験可、年収は現状維持以上。全部入れると、ほとんど何も出てきません。
ここで多くの人が「条件を下げるしかないのかな」と考えます。
でも、その前にやることがあります。
下げるのではなく、順番をつける
条件を捨てる必要はありません。順番をつけるだけです。
やり方はこうです。書き出した条件を、3つに分けます。
絶対に外せないもの。 これが満たされないなら働けない、というものです。生活が成り立たない条件と言い換えてもいいです。ここは3つまでにします。
あれば嬉しいもの。 満たされたら良いけれど、なくても続けられるものです。これは捨てるわけではありません。面接で確認する対象になります。
どちらでもよいもの。 何となく書いていたけれど、実はそこまで重要ではなかったもの。ここは検索条件から外します。
そして、外せない3つだけで検索してみてください。 出てくる件数が変わります。
理由をたどると、本当に大事なものが見える
3つを選ぶのが難しいという人は、条件の理由を書いてみてください。
たとえば「土日休み」。なぜそれが欲しいのでしょうか。
家族と過ごす時間が欲しいからかもしれません。友人と予定を合わせたいからかもしれません。ただ何となく、みんなそうだから書いていただけかもしれません。
理由によって、答えが変わります。
家族と過ごしたいのなら、平日に休みが取れる形でも成り立つかもしれません。友人と予定を合わせたいなら、シフトが事前に決まる職場でもいいかもしれません。何となく書いていただけなら、外しても困りません。
条件そのものは、たいてい手段です。 本当に欲しいものが別にあります。そこが見えると、選べる形が増えます。
「条件を下げろ」という話ではありません
ここははっきり書いておきます。
妥協を勧めているのではありません。 生活が成り立たない条件で働けば、続きません。続かなければ、また転職することになります。それでは意味がない。
外せない3つは、本当に外さなくていいのです。むしろそこを守るために、他を柔軟にするという話です。
守るものを決めるから、それ以外で選択肢を広げられる。全部を守ろうとすると、何も守れなくなります。
比べるときも、同じ3つで
条件を絞ると、もうひとつ良いことがあります。比較ができるようになります。
候補が複数あるとき、求人ごとに違う点を見ていると決められません。A社は休みが多いけれど通勤が遠い。B社は近いけれど残業がありそう。C社は……と見ていくうちに、頭がいっぱいになります。
決めた3つの条件で、すべての求人を同じように見てください。 同じ物差しで並べると、差がはっきりします。
残りの条件は、面接で確認すればいいのです。求人票に書いていないことは、聞けば分かります。
それでも見つからないとき
3つに絞っても求人が出てこない場合があります。
そのときは、条件が現実的でない可能性と、探す範囲が狭い可能性の両方を考えてください。職種を少し広げる、隣の地域も見る、といった調整で変わることがあります。
一人で判断がつかないときは、条件を見せてもらえれば一緒に整理できます。どこを動かせば候補が増えるかは、求人を日々見ている側のほうが分かることもあります。
条件を下げる相談ではありません。下げずに済む方法を探す相談です。
条件の相談でよくあること
応募先が見つからないという相談で、話を聞くと条件そのものより整理のされ方に原因があることがあります。
全部の条件と照らすと、どれも何かが足りません。優先順位が決まっていない状態です。
下げる必要はありません。順番をつけると、下げなくても候補が増えることがあります。
条件の理由をたどると、本当に大事なものが見えてきます。一緒に整理できます。
条件を整理する流れ
順番にやると、応募先の選び方が決まります。途中で気が変わっても構いません。
あなたはどのタイプですか
決められない理由は人によって違います。近いものを選んでください。
近いものを選んでください
検索条件を全部入れると、候補がほとんど残りません。まず絶対に外せない3つだけで検索してみてください。表示される件数が変わります。
- 条件を全部書き出す
- 外せない3つを選ぶ
- その3つだけで検索する
減点法だと候補が消える4つの理由
足りない点を数える見方をしていると、こういうことが起きます。
条件を3つに分ける
絶対に外せない
これが満たされないなら働けない、というもの。生活が成り立たない条件です。3つまでに絞ります。
あれば嬉しい
満たされたら良いけれど、なくても続けられるもの。面接で確認する対象になります。
どちらでもよい
何となく書いていたけれど、実はそこまで重要ではないもの。検索条件から外します。
条件の理由をたどるワーク
条件そのものより、なぜそれが欲しいのかを見ると、本当に大事なものが見えます。
条件を書く
土日休み、通勤時間、残業なし。思いつくまま並べます。
理由を足す
なぜそれが欲しいのかを一言で書きます。理由がすぐ出ないものもあります。
代わりを探す
理由が分かると、別の形でも満たせることがあります。そこが選択肢になります。
条件を整理するワークシート
書き出すと、自分でも意外な結果になることがあります。
1. 希望条件を全部書く
- 思いつくまま並べる
- 多くても構わない
2. それぞれの理由
- 一言で書く
- 理由が出ないものに印をつける
3. 絶対に外せない3つ
- 3つだけ選ぶ
- 迷ったら理由の強さで決める
4. 残りの扱い
- 3つに分ける
- 検索条件から外すものを決める
ワークのゴール
求人を見たときに「これは条件に合う」と即座に判断できる状態にすることです。
何となく書いていた条件かもしれません。外してみると候補が増えることがあります。
職種から条件を考える
職種によって、実現しやすい働き方は変わります。仕事内容と一緒に確認すると、条件の現実味が分かります。
条件の決め方でよくある失敗
条件整理チェックリスト
チェックを入れると、整理できているかが分かります。保存はされません。
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この記事の作成・確認体制
よくある質問
Q. 希望条件は何個くらいに絞るべきですか?
Q. 条件を下げないと転職できませんか?
Q. どの条件を優先すべきか分かりません
Q. 求人が全然出てこないのですが
Q. 複数の候補で決められないときはどうすればいいですか?
条件が絞れないときは、一緒に整理できます。
何を大事にしたいのかを話してもらえれば、優先順位をつけるお手伝いができます。条件を下げる相談ではありません。