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転職ノウハウ・判断の前に

転職しないほうがいい場合もあります。
ただし我慢しろという話ではありません

転職サイトがこう書くのは変かもしれませんが、転職しても解決しないこともあります。逆に、転職しないと絶対に変わらないこともあります。

この記事では、いま感じている不満がどちらなのかを切り分けます。転職を思いとどまらせる記事でも、勧める記事でもありません。

読了8分迷っている人向け転職しない選択も扱います
先に結論

不満は3種類に分かれます。

いま感じていることは、今の会社で変えられるものか、転職しないと変わらないものか、それともすぐに離れたほうがいいものか。この3つに分かれます。

大事なのは、どれに当たるかを先に見極めることです。変えられるものを転職で解決しようとすると、次の職場でも同じことが起きます。逆に、変わらないものを我慢し続けても、状況はよくなりません。

この記事の目的:転職を勧めることでも止めることでもなく、その不満がどの種類かを切り分けることです。
1
変えられるもの相談や異動、働き方の調整で解決できることがあります。
2
変わらないもの会社の方針や事業の内容など、個人では動かせない部分です。
3
離れたほうがいいもの心身の不調やハラスメントは、切り分けの対象ではありません。

転職サイトがこう書くのは変ですが

転職しても解決しないことがあります。

人材紹介の会社がこう書くのは、おかしく見えるかもしれません。応募してもらったほうが、こちらの利益になるのは事実です。

それでも書くのは、原因が分からないまま転職すると、次の職場でも同じことが起きるからです。そうなれば短い在籍が増え、本人にとって不利になります。相談を受けていて、実際にそういう例を見てきました。

だから、先に切り分けます。


先に確認したいこと

切り分けの話をする前に、ひとつだけ。

眠れない。食べられない。休日も回復しない。仕事のことを考えると体調が悪くなる。

こうした状態が続いているなら、この記事の切り分けは当てはまりません。

原因が何であれ、まず自分の健康を優先してください。医療機関にかかることをためらわないでください。

ハラスメントを受けている場合も同じです。 我慢して原因を分析する必要はありません。公的な相談窓口があります。

以下の話は、そうした状況ではない場合のものです。


不満は3種類に分かれます

いま感じていることは、次の3つのどれかです。

今の会社で変えられるもの。 相談したり、異動を願い出たり、働き方を調整したりすれば解決する可能性があるものです。

転職しないと変わらないもの。 会社の方針、事業の内容、職場の文化。個人が働きかけても動かない領域です。

すぐ離れたほうがいいもの。 先ほど書いた、健康や安全に関わることです。

どれに当たるかで、やることが変わります。


変えられるものを、転職で解決しようとすると

まず、こちらから説明します。

担当の量が多すぎる。勤務時間が合わない。特定の人との関係がつらい。

これらは、相談で変わることがあります。 上司に話す、担当の調整を願い出る、配置換えを希望する。試したことがないなら、余地が残っています。

そして重要なのは、試したうえで変わらなかったなら、それは転職を決める材料になるということです。「言っても変わらない会社だった」という事実は、判断の根拠になります。

逆に、何も試さないまま辞めると、次の職場で同じことが起きたときに、また同じ判断をすることになります。


転職しないと変わらないもの

一方で、個人では動かせない領域があります。

会社の方針。 評価の仕組み、給与の決まり方、人の育て方。これらは経営が決めることで、一社員が働きかけて変わるものではありません。

事業の内容。 その会社が何をしているか。ここに関心が持てないなら、部署を変えても根本は変わりません。

職場の文化。 長い時間をかけて作られた空気は、一人の力では動きません。

これらが原因なら、待っても変わりません。 我慢する時間が延びるだけです。この場合、動く判断は正当です。

「転職しないほうがいい」というのは、我慢しろという意味ではありません。 変えられるものと変えられないものを分けよう、という話です。


転職しても似た状況になりやすいこと

もうひとつ、注意したい領域があります。

職種そのものが合っていない場合。 同じ職種で会社を変えても、やることは似ています。この場合は、会社ではなく職種を変える必要があります。

業界の慣習が原因の場合。 その業界に共通する働き方が問題なら、同じ業界の中で移っても変わりません。

働くこと全般に疲れている場合。 特定の会社ではなく、働くこと自体がつらいなら、環境を変えても回復しないことがあります。休むことが先かもしれません。

自分の進め方に原因がある場合。 報告や相談の仕方が摩擦を生んでいるなら、場所が変わっても同じことが起きます。ただし、これは自分では気づきにくい部分です。


いちばん大きいものを、ひとつ選ぶ

切り分けのやり方は、単純です。

嫌だと感じることを、全部書き出してください。 順番も整理も要りません。思いつくまま並べます。

そのあと、いちばん大きいものをひとつ選びます。

選び方の基準は、**「これが解決したら、続けられるか」**です。それがなくなっても辞めたいなら、本当の原因は別にあります。

ひとつに絞れたら、それが変えられるものかどうかを判定します。


決めていなくても、相談していい

最後に、これは当社の立場としてはっきり書いておきます。

相談の結果、現職に残るという結論になっても構いません。

当社は人材紹介の会社なので、転職してもらったほうが利益になります。それは事実です。

それでも、合わない場所へ急いで移ってもらうより、納得して決めてもらうほうが結果的によいと考えています。何が原因かを整理しただけで、動かないという判断になる方もいます。

一人で考え続けると、視野が狭くなります。同じ考えが何周もして、答えが出ません。

辞めるつもりがない段階でも、話すことはできます。 何が起きているのかを言葉にするだけで、次に何をするかが見えてくることがあります。

迷っている方の相談でよくあること

転職するか決めていない段階での相談も受けています。話すうちに、本当の原因が見えてくることがあります。

よくある悩み 1何が嫌なのか自分でも分からない

漠然とした不満は、書き出すと形が見えます。原因が分かれば打つ手も決まります。

よくある悩み 2転職しても同じかもしれない

その懸念は正しいことがあります。だから先に切り分けます。

よくある悩み 3相談したら転職を勧められそう

現職に残る結論になっても構いません。決めるのは本人です。

転職Worksnavi編集部メモ:このブロックは、応募前相談でよく出る声をまとめたものです。数値ランキングではなく、状況を整理するための<b>定性データ</b>として扱っています。

判断までの流れ

結論を急がず、順番に見ていきます。途中で止まっても構いません。

STEP 1
危険を確認すぐ離れるべき状況ではないか
STEP 2
不満を書き出す漠然としたものを言葉にする
STEP 3
原因を特定何がいちばん大きいか決める
STEP 4
種類を分ける変えられるか変わらないか
STEP 5
打てる手を試す変えられるなら動いてみる
STEP 6
結果を見る変わったかどうかを確認する
STEP 7
判断する自分で決める

いちばん大きい不満はどれですか

種類によって、打てる手が変わります。

近いものを選んでください

おすすめ
異動の可能性を確認します

同じ会社の中に、別の仕事があるかもしれません。異動の希望を出せる仕組みがあるなら、まず試す価値があります。ただし、会社の事業自体が合わないなら、転職しないと変わりません。

  • 社内に別の職種があるか調べる
  • 異動の希望を出せるか確認する
  • 事業自体が合わないかを考える

転職で解決しにくい4つのこと

次の職場でも同じことが起きる可能性がある領域です。

1
仕事そのものへの向き不向き職種が合っていない場合、同じ職種で会社を変えても状況は似ます。職種を変える必要があります。
2
働くこと全般への疲れ特定の会社ではなく働くこと自体がつらい場合、環境を変えても回復しないことがあります。休養が先かもしれません。
3
自分の伝え方や進め方報告や相談の仕方に原因がある場合、場所が変わっても同じ摩擦が起きることがあります。
4
業界全体の慣習その業界に共通する働き方が原因なら、同じ業界内での転職では変わりません。

転職しないと変わらない3つのこと

1

会社の方針

経営の考え方や評価の仕組みは、個人が働きかけて変わるものではありません。

2

事業の内容

その会社が何をしているか。これに関心が持てないなら、部署を変えても解決しません。

3

職場の文化

長年かけて作られた空気は、一人の力では動きません。合わないなら離れる選択があります。

不満を切り分けるワーク

漠然とした「辞めたい」を、具体的な原因に変えます。

A

全部書き出す

嫌だと感じることを、思いつくまま並べます。順番も整理も要りません。

B

ひとつ選ぶ

その中で、いちばん大きいものを選びます。それがなくなったら続けられるか、で考えます。

C

種類を判定する

それは変えられるものか、変わらないものか。判定します。

切り分けのワークシート

頭の中だけでは堂々巡りになります。書き出すと動きます。

1. 嫌だと感じること

例:仕事内容/人間関係/評価/将来性
  • 思いつくまま書く
  • 整理は後でよい

2. いちばん大きいもの

例:これが解決すれば続けられる、というもの
  • ひとつに絞る
  • 迷ったら両方書く

3. 変えられるか

例:相談すれば変わる/会社の方針なので無理
  • 自分で動かせるか考える
  • 分からなければ調べる

4. まだ試していないこと

例:上司に相談していない/異動の制度を調べていない
  • できそうなものに印
  • できない理由も書く

ワークのゴール

「なんとなく辞めたい」を「これが原因で、こうしたい」に変えることです。

答えが出なくてもいい

書き出すだけで、考えは前に進みます。結論は急がなくて構いません。

判断でよくある失敗

!
原因が分からないまま転職する何が嫌だったのか分からないと、次の会社を選ぶ基準も決まりません。同じことが起きやすくなります。
!
変えられることを試さない相談や異動で解決する場合もあります。試したうえで駄目なら、それは判断材料になります。
!
変わらないことを我慢し続ける会社の方針や文化は個人では動きません。待っても変わらないなら、時間が過ぎるだけです。
!
限界まで一人で考える追い詰められると視野が狭くなります。誰かに話すと、見え方が変わることがあります。

切り分けチェックリスト

チェックを入れると、整理できているかが分かります。保存はされません。

0 / 10 完了
次にやること:すぐ離れるべき状況でないか確認する

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この記事の作成・確認体制

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転職Worksnavi 編集部

株式会社AsianWorksが運営する転職Worksnavi編集部が、応募前相談の現場をもとに作成しています。当社は人材紹介事業者ですが、相談の結果として現職に残る判断になることもあります。転職を勧める内容でも、我慢を勧める内容でもありません。心身の不調が続いている場合は、判断の前に医療機関へご相談ください。

監修:株式会社AsianWorks/有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-314327

公開日 2026-08-06/最終更新 2026-08-06

よくある質問

Q. 転職しても解決しないことはありますか?
あります。職種そのものが合っていない場合、同じ職種で会社を変えても状況は似たものになります。また、業界に共通する働き方が原因なら、同じ業界内では変わりません。原因を特定してから応募先を考えると、こうしたずれを避けられます。
Q. 今の会社で解決できるかどうかはどう判断しますか?
その原因を自分の働きかけで動かせるかどうかで判断します。担当の量や勤務時間は相談で変わることがあります。一方、会社の方針や評価の仕組み、職場の文化は、個人では動かしにくい部分です。
Q. 我慢したほうがいいということですか?
違います。変えられないことを我慢し続けても、状況はよくなりません。この記事は、変えられるものと変えられないものを分けるためのものです。分けたうえで、変えられないなら動く判断は正当です。
Q. すぐに辞めたほうがいい場合はありますか?
心身に不調が出ている場合や、ハラスメントを受けている場合は、切り分けの対象ではありません。まず自分の安全と健康を優先してください。必要に応じて医療機関や公的な相談窓口を利用できます。
Q. 転職しないと決めていても相談できますか?
できます。何が原因なのかを整理するだけの相談でも構いません。話した結果、現職に残るという結論になることもあります。決めるのは本人です。

転職しない結論でも構いません。

何が原因なのかを一緒に整理できます。決めていない段階、辞めるつもりがない段階でもご相談いただけます。