承諾の前に、条件を書面で受け取ります。
働くときの条件は、書面で示されるのが基本です。労働条件通知書や雇用契約書といった名前で渡されます。会社によっては内定通知と一緒に、あるいは入社手続きの中で渡されます。
ここで大切なのは、承諾する前に中身を見ておくことです。口頭で聞いていた話と書面が違っていることがあります。入社してから気づくと、動きにくくなります。
内定が出たあと、すぐに返事をしたくなる
内定の連絡を受けると、まず安心します。長かった転職活動が終わる。断られ続けた日々が終わる。
その勢いで、すぐに承諾したくなります。待たせたら失礼かもしれない、気が変わられたら困るとも思います。
でも、少しだけ待ってください。承諾する前に見ておくものがあります。
働く条件は、書面で示されます
働くときの条件は、書面で示されるのが基本です。労働条件通知書や雇用契約書といった名前で渡されます。会社によって呼び方や渡すタイミングは異なります。
内定の通知と一緒に渡されることもあれば、入社の手続きの中で渡されることもあります。
まだ渡されていないなら、いつもらえるかを聞いて構いません。 「承諾する前に条件を確認しておきたい」と伝えれば、たいていは対応してもらえます。
見るのは6つだけ
書面には専門的な言葉が並んでいて、読む気がなくなるかもしれません。全部を理解する必要はありません。次の6つを順に見れば、大事な部分は押さえられます。
給与。 提示された金額の内訳を見ます。基本給がいくらで、手当が何でいくらか。
勤務時間。 始業と終業、休憩時間。残業の扱いも書かれているはずです。
休日。 年間で何日休みがあるか。休日の形はどうなっているか。
勤務地。 どこで働くのか。転勤の可能性があるかどうか。
仕事の内容。 何を担当するのか。配属先が書かれているかも見ます。
契約の期間。 期間の定めがあるかどうか。試用期間の長さと、その間の条件。
この6つです。
特に見落としやすい3か所
そのうえで、経験上よく問題になる箇所を挙げます。
ひとつめは、給与の内訳です。 提示された金額に固定残業代が含まれていることがあります。決まった時間分の残業代が、最初から給料に入っている仕組みです。何時間分が含まれているのか、そしてその時間を超えた分は別に払われるのか。ここを確認してください。
ふたつめは、試用期間の条件です。 試用期間中だけ、給与や待遇が本採用後と違う会社があります。期間の長さと、その間の条件を見ておきましょう。
みっつめは、勤務地と配属先です。 面接では本社の話を聞いていたのに、実際の配属は別の場所だった、ということが起きます。転勤の可能性も含めて確認しておくと安心です。
口頭で聞いた話と、照らし合わせる
書面を読んだら、面接で聞いた話と比べてください。
面接での説明は、記憶に残るだけです。書面と違っていても、あとから「言った」「聞いていない」の話になります。
違う箇所があれば、印をつけてください。曖昧で分からないところも同じです。
そして、承諾する前に聞いてください。
思い違いの場合もあります。それでも構いません。確認して「その通りです」と言われれば、それで安心して進めます。
聞くのは失礼ではありません
「こんなことを聞いたら印象が悪くなるのでは」と心配する人がいます。
そんなことはありません。確認は当然の手続きです。
むしろ、条件を把握したうえで長く働きたいという姿勢は、前向きに受け取られます。何も確認せずに入社して、あとで「話が違う」となるほうが、双方にとって困ります。
伝え方だけ気をつければ大丈夫です。責める形ではなく、確認したいという形で聞きます。「この部分について、もう少し詳しく教えていただけますか」で十分です。
手取りの目安も計算しておく
もうひとつ、生活に直結する話です。
提示された金額が、そのまま口座に入るわけではありません。保険料や税金が引かれます。 引かれたあとの金額を手取りといいます。
正確な計算は複雑ですが、提示額より少なくなることは頭に入れておいてください。家賃や生活費を計算するときは、提示額ではなく手取りの目安で考えます。
ここを見ていないと、入社してから「思っていたより生活が苦しい」となります。
期限が迫っているとき
返答期限までに確認が終わらないこともあります。
その場合は、書面を見てから返答したいと伝えてください。 待ってもらえることがあります。ただし、企業には採用の計画があるため、必ず延ばせるとは限りません。
難しければ、優先度の高い項目だけでも確認します。給与の内訳、勤務地、試用期間の条件。この3つを押さえておけば、大きな食い違いは避けられます。
分からないときは、承諾前に
書面を見ても、何が普通で何が気をつけるべき点なのか、判断がつかないことがあります。
その状態で承諾しないでください。 入社してから気づくと、動きにくくなります。
書面の内容を見せてもらえれば、確認したほうがいい箇所をお伝えできます。聞きにくいことの伝え方も一緒に考えられます。
内定が出た段階でのご相談も歓迎しています。入社してからでは遅いことがあります。
内定後の相談でよくあること
承諾を迷っている段階での相談があります。多くは条件が確認できていないことによる不安で、書面を見れば解消することもあります。
確認は当然のことです。長く働くために必要な手続きだと考えてください。
思い違いのこともありますが、確認する価値はあります。入社前のほうが動けます。
見る場所は決まっています。順番に確認すれば漏れません。
承諾までの流れ
急がなくて構いません。順に確認してから返答します。
いまどの状況ですか
状況によって次にやることが変わります。
近いものを選んでください
労働条件は書面で示されるのが基本です。まだ渡されていないなら、いつ受け取れるかを確認して構いません。承諾の前に見ておきたいと伝えれば伝わります。
- いつ渡されるか聞く
- 承諾前に見たいと伝える
- 返答期限も併せて確認する
承諾前に確認したい4つの理由
急いで承諾すると、後から動きにくくなります。
特に見落としやすい3か所
給与の内訳
提示額に固定残業代が含まれていることがあります。何時間分か、超えた分は別に払われるかを見ます。
試用期間の条件
期間中だけ待遇が違う場合があります。長さと、その間の条件を確認します。
勤務地と配属先
採用時の勤務地と、実際の配属が違うことがあります。転勤の可能性も含めて聞きます。
書面を読むワーク
全部を理解する必要はありません。6つの項目を順に見ていきます。
数字を書き写す
給与、勤務時間、年間休日、試用期間。書いてある数字をメモに写します。
面接の記憶と比べる
聞いていた話と違う箇所に印をつけます。曖昧なところも印をつけます。
質問をまとめる
印をつけた箇所を質問の形にします。3つくらいに絞ると聞きやすくなります。
確認のワークシート
書き出すと、聞くべきことがはっきりします。
1. 給与まわり
- 内訳を分けて書く
- 賞与の有無も確認する
2. 時間と休日
- 数字で書く
- 残業の見込みも聞く
3. 場所と仕事
- 配属先を確認する
- 入社後の役割を聞く
4. 期間と気になる点
- 試用期間中の待遇を確認
- 疑問を質問の形にする
ワークのゴール
入社初日に「聞いていた話と違う」が起きない状態にすることです。
専門的な言葉が並んでいても、6つの項目だけ見れば大事な部分は押さえられます。
内定後によくある失敗
承諾前チェックリスト
チェックを入れると、確認漏れが見えます。保存はされません。
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この記事の作成・確認体制
よくある質問
Q. 労働条件が書かれた書面はいつもらえますか?
Q. 条件を確認したいと言うと印象が悪くなりませんか?
Q. 口頭で聞いた話と書面が違っていたらどうすればいいですか?
Q. 書面が専門的で読めません。どこを見ればいいですか?
Q. 返答期限までに確認が終わりません
書面の見方が分からなければ、一緒に確認できます。
どこを見ればいいか、聞いていた話と違う点はないか。承諾する前の段階でご相談ください。